インターネットの回線速度が遅く、動画が途中で止まる、なかなかページが表示されない、ファイルがいつまでもダウンロードされないなどとイライラしていませんか?
そこで、今回はインターネットの表示速度が遅くなる原因と改善方法を紹介していきたいと思います。
目次
まずは、使用機器を再起動してみる
まずは1番簡単な方法になりますが、PC・スマートフォン・ONU・ルーターなど、インターネット接続に使用している機器を一度再起動してみましょう。
再起動するだけで、通信速度が回復する場合もあります。
しばらく再起動をしてないという方は試してみてください。
ファームウェアのアップデートを行うことで通信速度が改善される場合もあります。
ファームウェアとは、パソコンを始めONUやルータ、スイッチングハブなど周辺機器に搭載されているソフトウェアのことです。
アップデートの方法は、使用機器の各メーカーのホームページに載っているので、アップデートしたことがない方は調べてみましょう。
※例えばBUFFALO製品を使用している場合は、BUFFALOファームウェアアップデートとGoogle検索すれば公式ぺージが出てきます。
有線LAN・無線LANは高速通信対応の規格を使っているか
LANポート・LANケーブルの規格を確認する
現在、普及している光回線の多くが通信速度1Gbpsですが、LANポートやLANケーブルの規格が1Gbps対応でないと1Gbps回線本来の速度が発揮されません。
LANポートの規格は『1000BASE-T』が1Gbps対応です。
古いPCで『100BASE-T』のLANポートの場合、どんなに頑張っても100Mbpsの通信速度しか出ません。
もし、LANポートの規格が『100BASE-T』のPCを使っているのであれば、『1000BASE-T』対応の有線LANアダプタ―を装着すると通信速度を改善できる場合があります。
過去にアダプターを購入した際の記事があるので、参考にどうぞ。↓↓↓(今は、『1000BASE-T』対応のPCに買い替えています。)
≫≫NURO光をスピードアップ!ギガビット対応の有線LANアダプタを装着しました!
LANケーブルのの規格は『CAT5e以上』が1Gbps対応です。
LANケーブルの規格 | 対応速度 |
---|---|
CAT5 カテゴリー5 | 100Mbps |
CAT5e カテゴリー5e | 1Gbps |
CAT6 カテゴリー6 | 1Gbps |
CAT6a カテゴリー6a | 10Gbps |
CAT6e カテゴリー6e | 10Gbps |
CAT7 カテゴリー7 | 10Gbps |
上の表が、LANケーブルの規格と対応速度になっています。もし、CAT5のLANケーブルを使っているのであれば買い替えてみましょう。LANケーブルを替えただけで、見違えるほど通信速度が改善される場合があります。
CAT5e以上のLANケーブルでも、1,000円以内で購入できるものも多いです。
また、何年もLANケーブルを替えていないという方は、ケーブルの断線等で性能が劣化している場合もあります。CAT5e以上のケーブルを使っている場合でも、古いのであれば買い替えてみると良いかもしれません。
10Gbps対応のCAT6a以上のケーブルは、オーバースペックなのでCAT5eかCAT6で充分です。
ちなみに、今使っているLANケーブルの規格を確認したい場合には、ケーブル自体にCAT~と印字されているので簡単に確認することが出来ます。
無線LAN機器の規格を確認する
WiFiで無線通信を行う場合も、無線LAN機器の規格によって通信速度が変わります。
WiFi規格 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
---|---|---|
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE 802.11n | 300Mbps | 2.4GHz帯 / 5GHz帯 |
IEEE 802.11ac | 1300Mbps | 5GHz帯 |
1Gbps以上対応の無線LAN規格はIEEE 802.11acです。
IEEE 802.11nでも、通信速度300Mbpsなので充分な速度が出る可能性はありますが、1Gbpsの光回線を使っているのであればIEEE 802.11acのルーターがおすすめです。
ちなみに、周波数帯は5GHz帯にしておくのがおすすめです。
2.4GHz帯はBluetoothや電子レンジなどと同じ周波数帯のため、電波干渉を受けやすく通信が不安定になりやすいですが、5GHz帯は電波干渉が少なく通信が安定しやすいです。
PC内部の問題
通信速度が遅い理由としては、パソコンが重かったり処理速度が低下していることで、インターネットの表示速度が遅くなっているケースが多いです。
PC内部の問題を解決し、表示速度を改善させてみましょう。
HDDの最適化
HDD内のデータが分割されてバラバラに保存されている状態(断片化)が続いていると、パソコンの動作が重くなり、インターネットの表示速度に影響を与える場合があります。
HDDの最適化というのは、データが断片化した状態を解消してあげることで、『デフラグ』とも言います。
デフラグを行うとHDD内のデータが整理されPCの動作自体が軽くなるので、表示速度が改善される場合があります。
【HDDの最適化・デフラグの方法】
1.【コントロールパネル】を開く。
2.【システムとセキュリティ】をクリック。
3.【管理ツール】をクリック。
4.【ドライブのデフラグと最適化】をクリック。
5.デフラグしたいドライブ名を選択して、【最適化】をクリック。
6.選択したドライブの【最後の実行欄】に【実行中…】と表示されてデフラグが開始。
7.【最後の実行】欄に実行した日時が表示され、【現在の状態】欄に【OK】と表示されたらデフラグ完了。
また、デフラグによってPCの動作が軽くなると無駄な動きがへり、理論上HDDの寿命が伸びるとも言われています。
PCのOSを確認
古いOSを使っている場合、最新のOSに比べ処理速度やメモリ容量ハードディスクのアクセススピードが下回るため、表示速度が遅いと感じることがあります。
Windowsの場合は、Windows vista・7・8・10。Macの場合は、Mac OS10.5以上が推奨です。それ以前のOSを使用しているなら、これを機にバージョンアップしてみましょう。
PCメモリの確認
PCのメモリーを多く使用していませんか? 多くのソフトウェア・アプリをインストールしている場合、また、複数のソフト・アプリを使用しながらインターネット・動画を使用している場合、PCに搭載されているメモリが不足していることがあります。 メモリが不足するとPCの処理速度が遅くなり、インターネットのページ表示や動画の読み込みに時間がかかります。その場合、使用していないソフトウェアを完全に終了してみると表示速度が改善されるかもしれません。
セキュリティソフトの確認
セキュリティソフトが重複してインストールされていると、表示速度に影響を与える場合があります。
そもそも、セキュリティソフトは重たいのに、それが重複してるとなるとかなり速度が遅くなっている可能性があります。
セキュリティソフトが重複していないか確認し、重複している場合は一つに絞りましょう。
【セキュリティソフトの確認・削除方法】
1.コントロールパネルを開く
2.システムとセキュリティをクリック
3.セキュリティとメンテナンスをクリック
4.セキュリティをクリック
5.複数のソフトが有効になっている場合は無効にするかアンインストール
また、セキュリティソフトの設定が強すぎると、表示速度が下がる場合があります。
セキュリティ対策の目的に応じてセキュリティソフトの各機能を適切に設定することで、表示速度の低下を抑えることができる可能性があります。
ただし、セキュリティソフトを終了させたり、設定変更・アンインストールを行う事は、PCのセキュリティ低下にもなります。PCのセキュリティが低下することを理解しうえで行ってください。
ブラウザの問題
ブラウザのアップデートを行う・キャッシュをクリアする
GooglechromeやFirefox、internetexplorerなどのブラウザのバージョンが古いと、表示速度が遅くなっている可能性があります。もし、古いバージョンのまま更新されていないようであればアップデートしておきましょう。ブラウザのアップデートは無料で出来ます。
Googlechromeの場合、いったんブラウザを終了させて再度起動させることで自動的に最新バージョンにアップデートできますので、ブラウザを長期間閉じていないという方は、たまにはブラウザを閉じて再起動させましょう。
また、ブラウザのキャッシュが溜まっているとページが重くなり表示速度が遅くなります。定期的にブラウザのキャッシュをクリアしておくと表示速度を改善できます。Googlechromeの場合、【設定】⇒【履歴】⇒【閲覧履歴の消去】でキャッシュをクリアできます。
速度の速いブラウザ
ブラウザの種類によっても表示速度は変わります。
一般的に表示速度が速いと言われているのはGooglechrome/Firefoxです。個人的に画面の見易さなどからGooglechromeがおすすめです。
まとめると通信速度(表示速度)を改善する方法は9つ
1.PC・スマートフォン・ONU・ルーターなど、インターネット接続に使用している機器を再起動する
2.周辺機器のファームウェアをアップデートする
3.PCのLANポートは1000BASE-Tが1Gbps対応。それ以下の場合1000BASE-T対応のアダプタを使う
4.LANケーブルはCAT5e・CAT6を使う
5.無線LAN機器はIEEE 802.11acかIEEE 802.11nの規格を使う
6.HDDの最適化『デフラグ』をしてみる
7.PCのメモリを確認し、使っていないアプリやソフトはいったん閉じる
8.セキュリティソフトが重複していないか、セキュリティソフトの設定が適当なものか確認する
9.ブラウザのアップデート・キャッシュのクリアを行う
そもそも使っている回線が遅いなら世界最速のNURO光おすすめです
それでも、通信速度が遅いと感じているのであれば、そもそも使っている回線自体が遅いという可能性もあります。
たとえ、1Gbpsの光回線を使っていたとしてもプロバイダ側の回線のキャパによって通信速度は変わってきます。フレッツ光や光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光・OCN光など)は、同じNTTの回線を使っているので回線自体が混雑しやすく思ったほど通信速度が出ない可能性がります。
そこで、おすすめなのがNURO光です。
NURO光といえば世界最速2Gbps回線として有名ですね。
NURO光は、ダークファイバーというNTTの未使用回線を使っています。また、通信規格についてもNURO光はG-PONという他社光回線のGE-PONよりも最大通信速度が速い規格を使っています。
つまり、NURO光は空ている回線で速い通信規格を使用しているので、他社回線の倍速の2Gbpsという光回線を提供しています。
NURO光の通信速度について詳しく知りたい方は↓↓↓こちらの記事をご覧ください。
≫≫NURO光 実際の速度は2Gbpsじゃない?【NURO光の実測値と速度の秘密】