自宅にインターネット環境を整えたいと思っているあなた。
光回線にするか、ホームルーターにするか迷っていますよね?
簡単に言ってしまうと、より快適なネット環境にしたなら光回線がおすすめ。すぐに手軽にネット環境を整えたいならホームルーターがおすすめになります。
光回線もホームルーターも、選ぶ回線によって料金や速度が変わってきますので一概には比較できませんが、ざっくりと平均的な数値や特徴を比較してみると以下のようになります。
比較項目 | 光回線 | ホームルーター |
通信速度 (実測値) |
90~ 200Mbps |
200~ 700Mbps |
速度制限 | 無し | 可能性あり |
月額料金 | 3000~ 6000円 |
4000~ 5000円 |
初期費用 (事務手数料) |
3300円 | 3300円 |
開通工事 | 必要 | 無し |
利用開始目安 | 2週間~ 2ヵ月 |
翌日~ 数週間 |
工事費 | 20000~ 50000円 |
0円 |
端末代金 | 0円 | 20000~ 70000円 |
スマホ割り | 〇 | 〇 |
対応エリア | 全国 | 全国 |
これは、あくまで平均的な違いとなります。
そこで、今回は光回線とホームルーターの違いを解説し、光回線がおすすめ出来る場合、ホームルーターがおすすめ出来る場合について詳しく説明していきたいと思います。
ホームルーターと光回線のそもそもの違い
光回線とホームルーターではそもそも通信方式が変わります。
光回線は、自宅まで光ファイバーでつながるので、電波干渉を受けずらく安定した通信が可能となります。
一方、ホームルーターは、スマホと同じよう無線のモバイル電波を自宅に設置するルーターで受信して通信を行います。
電波干渉が起きやすく、時間帯や環境によって通信が不安定になる可能性が大きくなります。
まずは、この大きな違いをしかっりと理解しておきましょう。
ホームルーターと光回線 メリット・デメリット
そもそもの通信方式が違うので、光回線とホームルーターではメリットとデメリットも変わってきます。
光回線 メリット |
ホームルーター メリット |
|
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光回線 デメリット |
ホームルーター デメリット |
|
|
光回線のメリット・デメリット
光回線は、光ファイバーを通して自宅まで通信されるので、通信速度が速く安定します。
一番のメリットは、この通信速度の安定性。
また、光回線において速度制限はありません。
いくら使っても大丈夫。家族が多い場合に、同時に大容量の通信を行ったとしても制限がかかることはありません。
そして、マンションで契約する場合は光回線の方が安く利用できる場合もあります。
一般的に、光回線では戸建てプランよりもマンションプランの方が基本料金が安く設定されています。平均的には3000円~4000円、中には2000円台で利用できる光回線もあります。
メリットの多い光回線ですが、デメリットになるのは開通工事が必要なこと。
光回線を利用するためには、自宅まで光ファイバーをつなげる必要があるため、開通工事を行うことになります。
工事自体は、数時間で終わるものになりますが、工事予約が必要なので開通までに時間がかかります。
2週間程度で開通できる場合もありますが、繁忙期などで工事予約が取りずらいと1ヵ月~2ヵ月かかるケースもあります。
そして、賃貸住宅の場合には、大家さんに工事の許可を得る必要もあります。
このように、導入のハードルが少し高くなってしまうことが、光回線のデメリットとなります。
ただし、マンションや集合住宅では、もともと光ファイバーが引かれている物件もあります。
このような場合には、簡単な開通作業で済むので比較的すぐに利用できることがあります。
ホームルーターのメリット・デメリット
ホームルーターのメリットは手軽さです。
工事の必要がないので、申し込みをして、端末が家に届けば利用開始することが出来ます。
WiMAXの場合には、最短で申し込み当日に発送されるので、翌日には利用開始することが可能。
また、引越しする際にも、住所変更の手続きさえすればよいので、解約したり、新たに工事をするなど面倒がありません。
工事不要で、すぐに利用でき、引越しも可能な手軽さが、ホームルーターを利用する大きなメリットになります。
一方、ホームルーターのデメリットとなるのは、通信速度と速度制限になります。
モバイル電波を利用するので、通信に関してはスマホを利用しているのと基本的には同じになります。
電波干渉を受けやすく、回線が混雑する時間帯などは、速度が不安定になりやすいです。
また、基本的には速度制限がないとされていますが。
短時間に大容量のデータ通信をした場合には、速度制限がされる可能性があると、各社の公式サイトに記載されています。
現状、一般的な使用量では速度制限はされないようですが、明確な基準がないので速度制限が起きる可能性はあると思っておいた方が良いです。
ホームルーターと光回線を比較
ここからは、光回線とホームルーターの速度と料金、利用開始までの期間について具体的に比較していきます。
より、具体的に比較するため、
ホームルーターは『ドコモhome5G』『WiMAX+5G 』『SoftBank Air』の3社。
光回線は『ドコモ光』『auひかり』『NURO光』の3社のデータをもとに比較していきます。
まず、大きな違いとなる通信速度について比較していきましょう。
ホームルーターと光回線の通信速度を比較
まずは、各社が公表している最大速度を見てみましょう。
光回線 | 最大速度 基本プラン/高速プラン |
ドコモ光 | 1Gbps/10Gbps |
au ひかり | 1Gbps/10Gbps |
NURO光 | 2Gbps/10Gbps |
ホームルーター | 最大速度 |
ドコモhome5G | 4.2Gbps |
WiMAX+5G | 4.2Gbps |
SoftBank Air | 2.1Gbps |
各社公表している最大速度は、下り速度。いわゆるダウンロード速度となります。
意外にも、光回線の基本プランよりホームルーターの方が最大速度は速くなっています。
しかし、最大速度はあくまで理論値。
実際には、最大速度が出ることはなく実測値が重要となってきます。
また、実際にインターネットを利用する時には、下り速度だけではなく、上り速度(アップロード)、ピング値(応答速度)も重要になります。
そこで、各社の下り速度・上り速度・ピング値の実測値を調査しましたので比較してみましょう。
※ネット回線の速度を計測できるサイト、『みんなのネット回線速度』で平均計測値の調査を行っています。
ホームルーターと光回線の下り速度を比較
下り速度、ダウンロード速度は、動画をダウンロードしたり、WEBページを読み込む際の通信速度で、ネット速度を比較する際には大きな基準として考えられています。
ダウンロード速度を表す単位はbps(bits per second)。
1秒間にどれだけのデータを流すことができるかを表します。数値が大きいほど早く、1000Mbps=1Gbpsになります。1Gbpsだと1秒間に1ギガビットのデータを流すことが出来ます。
光回線 | 下り平均実測値 |
ドコモ光 | 269.15Mbps |
au ひかり | 513.62Mbps |
NURO光 | 636.35Mbps |
ホームルーター | 下り平均実測値 |
ドコモhome5G | 171.86Mbps |
WiMAX+5G | 158.64Mbps |
SoftBank Air | 93.64Mbps |
下り速度の平均実測値では、光回線の方が圧倒的に速いことがわかります。
実測値でここまで差が開くということは、最大速度だけで判断してはいけないということがよくわかりますね。
ホームルーターと光回線の上り速度を比較
上り速度は、アップロードの速度になります。
アップロード速度の単位も、bpsです。
仕事でインターネットを利用する方などにとっては、重要な速度となってきます。
動画を編集してアップロードする際や、資料をネット上にアップロードする時など、上り速度が遅いと捗りません。
また、一般的なインターネットの利用でも上り速度が遅いと、WEBページをクリックした際のリクエストの送信に時間がかかります。
すると、結果的にページの表示が遅くなります。
光回線 | 上り平均実測値 |
ドコモ光 | 285.64Mbps |
au ひかり | 523.97Mbps |
NURO光 | 622.33Mbps |
ホームルーター | 上り平均実測値 |
ドコモhome5G | 19.13Mbps |
WiMAX+5G | 25.08Mbps |
SoftBank Air | 9.04Mbps |
光回線とホームルーターの上り平均速度を調べてみると、10倍以上の違いがあることがわかります。
自宅で本格的にインターネットが必要な方にとっては、ホームルーターの上り速度では物足りないでしょう。
ホームルーターと光回線のピング値を比較
ピング値(Ping)は、聞きなれない方も多いと思いますが、インターネットを利用するうえで、速度と同等に重要な値となります。
ピング値とは、応答速度。
単位はms(ミリ秒)で表します。数値が小さいほど応答速度が速くなります。Ping値が15ms以下であればオンラインゲームもラグがなく利用できる目安とされており、プロゲーマーの方などは10ms以下が理想と言われています。
それでは、ピング値を比較してみましょう。
光回線 | ピング値 |
ドコモ光 | 18.61ms |
au ひかり | 14.36ms |
NURO光 | 10.94ms |
ホームルーター | ピング値 |
ドコモhome5G | 52.80ms |
WiMAX+5G | 43.77ms |
SoftBank Air | 47.07ms |
ピング値に関しても、光回線が圧倒的に良い数値となっています。
繰り返しになりますが、ピング値は数値が小さいほど応答速度が速くなります。
オンラインゲームや、トレーダーの使用するチャート画面など、リアルタイムでの瞬発的な応答速度が求められるものでは、ホームルーターのピング値では不十分となります。
以上、下り速度・上り速度・ピング値の3つの速度項目を実際の計測値で比較してみると、光回線の方が圧倒的に優れていることがわかります。
ホームルーターと光回線の料金を比較
光回線の方が高額なイメージがありますが、意外と料金の差はありません。
光回線は、戸建てプランの場合は5000円~6000円、マンションプランの場合、3000円~5000円が一般的な値段となっています。
一方、ホームルーターの場合、4000円~5000円が一般的な価格。
光回線 | 戸建て | マンション |
ドコモ光 | 5720円 | 4400円 |
au ひかり | 5610円 | 4180円 |
NURO光 | 5200円 | 2750円 |
ホーム ルーター |
戸建て・マンション | |
ドコモ home5G |
4950円 | |
WiMAX +5G |
4928円 | |
SoftBank Air |
5368円 |
これは、各社の基本料金です。
申し込み窓口によっては、割引が適用がされ更に安くなることもありますが、どこの回線も3年以上利用していると基本的にはこの料金になります。
意外なことに、光回線とホームルーターの月額料金の差は小さいです。
また、マンションの場合は光回線の方が安くなります。
この他に共通してかかる料金は、初期費用として事務手数料。
どこの回線も基本的には3300円。たまに3500円のところもあるぐらいで違いはありません。
また、光回線の場合は、工事費。ホームルーターの場合は端末代金がかかります。
光回線 | 工事費 |
ドコモ光 | 22000円 |
au ひかり | 41250円 |
NURO光 | 44000円 |
ホームルーター | 端末代金 |
ドコモhome5G | 71280円 |
WiMAX+5G | 27720円 |
SoftBank Air | 71280円 |
工事費や、端末代金は高額になりますが、現状では各社、工事費・端末代金が無料になる申し込み窓口があるので、そこから申し込みをするのがおすすめです。
ホームルーターと光回線の利用開始期間を比較
それでは最後の比較項目。申し込み~利用開始までの期間について説明していきます。
ホームルータ―の場合は、申し込み後に端末が到着したらすぐに利用することが出来ます。
端末が到着したら、開封して、コンセントに挿して、電源をONにするだけ。
『挿すだけWiFi』『置くだけWiFi』と言われるように、手軽に利用することが出来ます。
『WiMAX+5G』の場合は、最短即日発送で早ければ申し込み翌日から利用することが出来ます。
『ドコモhome5G』『SoftBank Air』も数日~2週間以内には利用可能です。
一方、光回線は、申し込み後に工事予約をして、開通工事が完了しないと利用できません。
早ければ、2週間程度で利用できる場合もありますが、基本的には1ヵ月~2ヵ月かかると考えたほうがいです。
光回線の工事内容
光回線は、工事が必要だから期間がかかると聞くと、かなり大掛かりな工事を想像するかもしれませんが、工事自体は1日で終わり、所要時間は平均1~2時間程度です。
工事の内容を簡単に説明しましょう。
光回線の工事は、電柱から建物に光ファイバーをつなげる作業、宅内に光ファイバーを配線する作業を行います。
宅内の工事について心配される方も多いですが、壁をはがして配線するようなことはありません。
既存のエアコンダクトや、電話線の穴を利用して、壁内に光ケーブルを通していきます。光ケーブルの出口は、既存のコンセントなどを光コンセントに付け替える形式になります。
ただし、賃貸住宅の場合は、外壁に光キャビネットを取り付ける際に小さなビス穴をあけたりするので、必ず管理会社や大家さんの許可を取る必要があります。
工事自体は、大掛かりな作業ではありませんが立ち合いも必要となり、申し込みして翌日に工事するというわけにはいきません。
賃貸の場合は、許可も必要になるので、光回線の導入ハードルは少し高くなります。
手軽さでいうと、やはりホームルーターの方が利用しやすいことは確かです。
まとめ:光回線がおすすめな人。ホームルーターがおすすめな人。
ここまでで、光回線とホームルーターの違いについては、理解が深まったのではないでしょうか。
光回線とホームルーターの違いをまとめると。
【光回線】
- 〇通信速度が速く安定している
- 〇速度制限がない
- 〇マンションの料金が安い
- ×工事が必要なため利用開始まで時間がかかる
- ×賃貸の場合、工事許可を取る必要がある
【ホームルーター】
- 〇コンセントに挿すだけで手軽に利用できる
- 〇最短即日発送で、すぐに利用できる
- 〇引っ越ししても住所変更手続きのみで良い
- ×通信速度や安定性は光回線より劣る
- ×速度制限の可能性はある
- ×光回線との利用料金の差は意外と小さい
以上の点を踏まえると、
光回線がおすすめな人は、通信速度や安定性が重要で、利用開始までの期間に余裕があり、開通工事が可能な人です。
特に、インターネットを家族(複数人)で利用する場合や、仕事やオンラインゲームで利用する人は光回線にした方が良いでしょう。
また、持ち家で引っ越しをする可能性が低い方も、光回線を選ぶことをおすすめします。
というより、持ち家の方は光回線を選ばない理由はほぼありません。
ホームルーターがおすすめな人は、すぐにインターネットを利用したい方、賃貸に住んでいて工事の許可が取れない方、転勤などで直近に引っ越しする可能性がある方です。
ということで、回線自体のスペックは光回線が圧倒的に良いので基本的には光回線がおすすめになります。
ホームルーターは、光回線が利用できない場合に検討し始めるのが、間違いのないインターネット回線の選び方になります。
ただ、光回線を導入したいけど、とにかく急ぎでネットが使えなければ困るという方もいると思います。
そんな方には、『とくとくBBホームWiFi』がおすすめ。
『とくとくBBホームWiFi』は、WiMAX+5Gのホームルーターですが、同社(GMO)が展開している光回線『とくとくBB光』に違約金無しでアップグレードすることが出来ます。
なので、とりあえずホームルーターで契約して、余裕が出来てから光回線を利用するという方法が取れます。
また、NURO光やauひかりでは、申し込み特典として開通までの期間、無料でモバイルルーターをレンタルしています。
とりあえずネットが使えないと困るという方は、そのようなキャンペーンを活用する手もあります。
以降は、おすすめの光回線・ホームルーターを紹介していますので、これから申し込みをしようと思っている方は参考にしてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
光回線のおすすめ5社
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キャッシュバック | 20,000円 | |
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3年間 総支払額 |
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速度 | 最大受信速度 | 4.2Gbps |
平均実測値 | 158.64Mbps | |
通信エリア | 5G・4G・WiMAX2+ | |
スマホ割り | au | 1,100円 |
UQモバイル | 1,100円 |
おすすめ度 | ||
料金 | 基本料金 | 4950円 |
割引月額 | 無し ※29歳以下 12ヶ月間3190円 |
|
キャッシュバック | 20,000円 |
|
端末代金 | 71,280円 ※実質無料 |
|
事務手数料 (初期費用) |
3850円 | |
3年間 総支払額 |
162,050円 ※29歳以下 140,930円 |
|
速度 | 最大受信速度 | 4.2Gbps |
平均実測値 | 171.86Mbps | |
通信エリア | 5G・4G | |
スマホ割り | ドコモ | 1,100円 |
おすすめ度 | ||
料金 | 基本料金 | 5368円 |
割引月額 | 6か月間1980円 | |
キャッシュバック | 40,500円 | |
端末代金 | 71,280円 ※実質無料 |
|
事務手数料 (初期費用) |
3300円 | |
3年間 総支払額 |
135,720円 | |
速度 | 最大受信速度 | 4.2Gbps |
平均実測値 | 158.64Mbps | |
通信エリア | 5G・4G | |
スマホ割り | ソフトバンク | 1,100円 |
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